構造の読み取りは、たいてい同じ場所で失敗します。チャートが新しい高値をつけ、トレーダーは上昇トレンドと呼び続け、直近の安値はすでに失われている。トレンドには二つの支えがあります。片方を失うことは細部ではなく、局面の転換です。ノイズとして片づけるのではなく、それ自体の名前に値します。
1. 条件は二つ、ひとつではない
きれいな上昇トレンドには、高値の切り上げと安値の切り上げが必要です。きれいな下降トレンドには、高値の切り下げと安値の切り下げが必要です。高値だけを見れば、伸びは続くのに戻す幅がそれ以上に大きい市場も強気に読めてしまいますが、実際は強気ではありません。両側の一致を求めることが、主観的な読み取りを、どのチャートでもどの市場でも検証できるルールに変えます。
2. 移行局面には形がある
片側だけが転換したとき、その姿は見分けられます。安値はまだ持ちこたえているのに高値が前進をやめる、あるいは高値がひとつ突出したまま安値が沈み続ける。この混在したステートこそ、トレンドが終わりを迎える場所です。そして、だましのブレイクが最も多く起きる場所でもあります。市場の両側が矛盾した証拠を出し、それぞれが自分の側の参加者を引き寄せるからです。
3. 最初の矛盾が、最も早い警告
高値の切り上げが続いた後の最初の高値切り下げ、そして安値の切り下げが続いた後の最初の安値切り上げは、構造が見せる最初の亀裂です。全体の局面が転換するよりずっと早く現れ、それこそが有用な理由です。リスクを削るに値する地点であって、転換がすでに織り込まれた地点ではありません。
4. 移行局面の市場でどうするか
移行局面は、サイズを小さくする理由であって、方向を先回りして当てにいく理由ではありません。並びが片側に決着するまで待てば、エントリーは数本の足だけ遅れますが、明白に見えてどこにも行かない取引の大半を排除できます。そして、ある時間足の移行局面が上位時間足のきれいなトレンドの内側にある状況は、両方に移行局面が現れる状況とはまったく別物です。だからこそ構造はコンフルエンスで読み、単一のチャートだけで読むことはありません。