Tenkan / Kijun のクロスは、Ichimoku で多くの人がまず手を伸ばすエントリーシグナルです。速いラインが遅いラインを横切り、トリガーが生まれます。問題は、レンジ相場や Kumo に逆らう局面では、こうしたクロスが絶えず発生し、その大半がどこにもつながらないことです。クロスそのものが問題なのではなく、文脈なしにそれを取ることが問題なのです。どのクロスでも問う価値のある問いはシンプルです。周囲の構造はそれと整合しているか?

どのクロスにも当てる 4 つの構造的な問い

単一のクロスだけでは得られない 4 つの独立した読みがあります。Kumo のどちら側か:価格は Kumo の上(強気の地盤)にあるのか、下(弱気の地盤)にあるのか。Kumo のバイアス:先行スパン A は先行スパン B の上にあり、投影される方向が一致しているか。Chikou の確認:遅行スパンは過去の価格から離れていて、その動きを歴史的に裏づけているか。そしてマルチタイムフレームのコンセンサス:上位の時間軸はクロスと同じ方向に傾いているか。強気の Kumo の上で起き、Chikou が離れ、上位の時間軸が揃っている強気のクロスは、トレンドに逆らって Kumo の内側に描かれた同じクロスとはまったく別の出来事です。

フィルタリングとは引き算であって、予測ではない

クロスをこれら 4 つのフィルターに照らし合わせる狙いは、次の動きを予測することではありません。ここに価格を予言するものは何もありません。それは引き算です。構造と整合するクロスを残し、整合しないものを切り捨てるのです。フィルターをオンにするほどシステムは厳しくなり、描かれるシグナルは減ります。オフにするほど多くを通します。賢さを足しているのではなく、ノイズを取り除いているのであり、生き残ったクロスこそが、もう一度見る価値のあるものです。

まずコンセンサス、それからクロス

最も役立つフィルターは、トレーダーが最も飛ばしがちなものでもあります。時間軸のコンセンサスです。複数の時間軸にわたる合意の読みを単一の数値に凝縮したもの、すなわち時間軸が上昇方向で一致すれば大きくプラス、食い違えばゼロ付近となるものは、そもそも市場がクロスに注目するに値する状態にあるかどうかを教えてくれます。まずコンセンサスを読み、それからクロスを見ます。時間軸が互いに矛盾しているなら、最もクリーンなトレードはたいてい「トレードしないこと」です。